週休3日制 選択するかしないか

週休3日制導入の推進

ついに政府が週休3日制の推進を検討し始めた。(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210405/k10012956211000.html

基本性格が真面目で勤勉な日本人は週休3日制はもとより、有給休暇を取得することにさえ遠慮を見せる国民。この国では「自分が週休3日制で働く」その姿を想像すらできない人がほとんどかもしれない。

そんなこの国に新しい働き方の選択肢が増えようとしている。

自分も選択可能に!?

筆者が籍をおく企業はいち早く週休3日制労働の選択を従業員に向けその門戸を開いた企業のひとつだ。

まず新しい人事制度へのシフトという大くくりの中で、従来型の年功型人事制度、および終身雇用型企業からの脱却が一方的に声明され、私の属する会社はいきなり成果評価型人事制度、およびジョブ型雇用※を実践する企業へと生まれ変わったのだ。

https://www.nikkei.com/article/DGXKZO59608070W0A520C2EA2000/

そしてその新しい人事制度導入に際し、新たな働き方の選択肢として誕生したオプショナルの一つが「週休3日制労働」というわけだ。

迷わず決めた週休3日制

現在50歳である筆者、定年までのキャリアに もはや上下移動はないだろう。

であるなら今後の人生を“尻つぼみ”ではなく“末広がり”にしていく方法はなにかないだろうか、50歳の声を聴いてから筆者はよく考えるようになった。

そんな背景もあり筆者にとって「週休3日労働」とは未来を拓いていくための時間を獲得することとしてダイレクトに響いてくるものであった。

すぐに「選択しよう」と覚悟を決めた。

ポイントは覚悟を決めてからそれを叶えるためにどう動くべきかを考えたこと。「いつかやろう」ではなく「やる」と決めてしまったことが実現へのキーだったと今振り返る。

具体的にどう動けばよいか

では週休3日労働を現実のものとするためにはどう動けばよいのか?

まずは会社が提示する制度設計を熟読し完全に理解する。

そのうえで制度利用で自分の給料、ボーナスがどうなるかを把握し、減収を伴う場合生活は耐えられるのかを試算する。

制度の全貌を理解したうえで、制度の利用が自分に合理的に作用する未来図が描けるならば、次は会社への意思表明への土壌づくりだ。

また週休3日制を利用するとなった場合、再度週休2日制に戻ることは可能か?戻った場合の基本給与額は制度利用前の金額が維持されるか?など調べておき、意外なトラップにかからないよう注意する。

最初にやるべきは自分の仕事を精査すること。自分が週休3日で働くことにより同僚の誰かがとばっちりを受ける事にはならないだろうか。もし誰かが被害者妄想を抱くだろうことが想像できるとすれば、その人のストレスが爆発する日が遅かれ早かれ必ず来る、そうなると自分の週休3日生活を充実させることは難しくなるだろう。

もし仕事面で問題がないとわかったならば、ここでやっと会社に意思を伝えられる。誰に対して第一声を発するか?ここは抜かりなくやった方が良い。同僚から攻めるか、上司から攻めるかは属するコミュニティのパワーバランスにもよりそうだが、とにかく丁寧に利害関係者一人一人に説明しの同意を得ていくことは重要だ。

はれて週休3日制に

上述したような過程を経て、筆者は週休3日労働選択者となった。

身体は想像していた以上に楽になり、本当に健康になった、何より考え方が健全になった。こんなにも日常の景色が、みているものの色までもが変わって感じるようになろうとは、、驚いている。

ただ筆者の場合増えた休みに応じて給与が減る仕組みのうえに成り立っているため、金銭的自由度は低下した。

しかしだからこそお金への感覚が研ぎ澄まされたように感じている。金額を意識せずにものを買うような以前の悪習こそ今はむしろ不自然だったと自戒する。

そんな諸々を含めて、今の生活は満足できるものである。

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