アラフィフの転職活動 面接編

覚悟はしていたものの、50歳を迎えてからの転職は大変だ。

何度も書類選考で落っことされ、たまに通過した書類選考では、その喜びなんてつかの間でその後の面接を受けるたびにこちらでもまたすぐに落っことされる。面接を受けてから落とされた時には「書類審査を通過した時のうれしかった気持ちを返却しますから面接してから落とすのはやめて~!!」と叫びたくなるほどエネルギーを持っていかれる。

面接を受けるときは、面接日が決まったその瞬間から何ともたとえようのない緊張感が急に始まって、面接日の前日などには「明日は仮病を使おうかな」と真剣に企んだりする始末。

私の場合現職を続けながらばれないようにしつつの転職活動のため、「心ここにあらず」のくせに、一生懸命そうでないふりをする必要もあるし、共に働く意地悪なおばちゃんたちの悪口の餌食にならぬように気を付ける必要だってある。

もう投げ出したくもなるのだけれど、実は面接を受ける事で得ることができたものもある気がしてきている。

面接ではこれまでに自分がやってきたこと、成功体験、今後やっていきたいことなどなどを語らされる。面接を受ける前には「やだなーあえて話すことなんてないなー」と思っていたくせに、いざ面接に臨んでみるとこれまでの30年間にやってきたこと、うまくいった経験、仕事への思いなんかが堰を切ったように口をついて出てくるものなのだ。

そんな自分に対し「あー仕事に対してまだそんなに情熱が残っていたんだね」と率直にそう感じたし、まさに自分は50歳になってもまだ、世の中の役に立つ存在でありたいし、今の会社にはもはやなくなってしまった(?)自分でも役に立てる場所が、世の中のどこかに探せばまだ見つかると思いこみたいんだなと。

アラフィフの転職活動での面接経験は奥底に隠してしまっていた自分の情熱とか、本心を、図らずもあぶりだしてくれる意義ある経験となった。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする